四国と淡路島の間に位置する鳴門海峡。言わずと知れたうずしおの名所です。淡路島・徳島から出港し、うずしおに急接近できる遊覧船は四国・淡路島観光の定番なわけですが、今回は「うずしおクルーズ」という遊覧船に乗って陸からは絶対に撮れない写真を収めにゆく旅です。結論から言うと最高の撮影スポットでした。。
淡路島からうずしおクルーズへ
淡路島の西の端近くに、うずしおクルーズ船が出港する福良港という港があります。咸臨丸と日本丸という船が交互に出港・帰港を繰り返し、鳴門海峡までの航路を行き来しています。
終始穏やかな船旅で、うずしおは勿論、大鳴門橋・海上を行き来する船など、撮影スポット・被写体満載のカメラ好きには楽しい観光名所です。
うずしおを狙うなら時間を予習して行くこと
うずしおは潮の満ち引きや海流の状態によって巨大なものが観測できる時間と、そうでない時間があります。
鳴門海峡とは言えど、四六時中巨大な渦が常に巻き巻きしているわけではないんですね。
うずしおを見たい!撮りたい!というのが優先事項なら、予めウェブサイトでうずしおの予測をチェックしておきましょう。
ちなみに私は無計画に淡路島ぶらぶらついでにたどり着いたので、最高のタイミングでは乗れませんでした。
咸臨丸に乗って出港
私は二つの船のうち、咸臨丸に乗船することになりました。帆船っぽい見た目をしています。帆船ではありませんが笑 カッコイイからいいんだよ。
さて、私は観光地で遊覧船などの船に乗船する際は、望遠レンズを付けることを好みます。
船上で記念撮影をしたり、ポートレートを撮る際は流石に望遠にはしませんが、船から見える景色に目を向ける際は大概望遠です。広い海上では大概の被写体がとても遠くにあるからです。
鳴門海峡までの道中も見どころ沢山
出港するとすぐに一般人の立ち入りが許可されていない禁足地となっている神社のある島が見えてきます。
ロマンがありますね。黙って上陸したら神隠しにでもあうんだろうかね。
遠くに鳴門海峡の大鳴門橋が見えてくると乗客一同、身を乗り出して大注目です。
渦潮を撮影する
渦潮は最高の時間ではなかったので、そこまで大きいものに遭遇しませんでしたが、小さなものがそこらじゅうで現れては消え・・・というのを忙しく繰り返していました。
渦潮って見たこと無い方はもしかしたら同じ場所でず~~~っとグルグル渦巻き続けているイメージお持ちじゃないでしょうか?私がまさにそうだったのですが、とんでもないです。
目視で確認してからカメラを構えて、構図を整えて・・・なんてしてる間にすぐに消えてしまいます。ガチで撮るなら常にカメラを構えていつでもシャッターを押せるように構えておくのがベストです。
また、激しく乱れる水流を撮るだけでなく、望遠の場合は拡大するほど手ブレもひどくなるので、数千分の1位のシャッタースピードが常に出せるように意識しましょう。
- 絞りを開放寄りにする
- ISO感度を高める
- 露出暗めで撮影する
上記を意識して、早いシャッタースピードを維持しましょう。この日は真夏の快晴の日だったので、嫌と言うほど屋外は明るかったので、ISO感度は最低限の100で通せましたが、曇りの日だとISO感度を妥協せざるを得ない日だってあるでしょう。
陸上からは見られない角度からの大鳴門橋
渦潮ってのは他の海ではなかなか見られない珍しい現象なので、これにばかり目が行く気持ちも分かりますが、本来自動車道である大鳴門橋を下から拝む、しかも海上から、というのもなかなかレアな体験です。
せっかくなら渦潮を狙って下ばかり見るのではなく、上のそびえる橋にも注目すると楽しいですぞ。
陸上だと鳴門岬くらいからしか拝めない、見上げる構図での大鳴門橋。橋の真下を通るうずしおクルーズだからこそ、かなり寄った状態でアオリで橋を撮影することが出来ます。
うずしおクルーズに行ったなら是非拝んでおきたい大鳴門橋の基礎部分。
こちら、話によると非常に珍しい構造だそうで、渦潮への影響を最小限に抑えられるよう、複数の柱が寄り合う形状をしているそうです。
こちらも海上からでないと撮影出来ない写真。
陸上にこの真横の角度で大鳴門橋を拝める場所は存在しません。船に乗ったからこそ撮影できる写真を有り難く撮らせて頂きましょう。
通りすがりの商船と
鳴門海峡は様々な商用船も行きかっています。ツアー中も漁船や貨物船に沢山すれ違いました。
・・・すれ違うと言っても船同士。衝突しないように当然かなりの距離をとってすれ違います。やはり標準レンズの焦点距離では引きの画になりすぎて難しいので、船を撮影する場合は特に望遠レンズ推奨です。
海の果てから大鳴門橋をくぐってやってきたみたいに見える貨物船。
大鳴門橋に向かってゆくなんか勇ましい貨物船。
こちら、少し切り取り方を変えて。
橋の柱部分をあえて映さずに撮影しても少し不思議な見た目の写真になるので面白いんじゃあないでしょうか。
手前の被写体と奥の被写体に距離が生まれる構図になりがちなので、どちらにもフォーカスを当てられるよう、少し絞り目で撮影すると良いでしょう。
諸説ありますが、今回のようにパンフォーカスで撮影したい時、私は大概F8で撮影しています。
今回使用したレンズ
今回の撮影に使用したのはcanonの純正レンズEF70-300mm F4-5.6 IS II USMです。
2年前に購入したものですが、今でもバリバリおすすめ出来る爆速フォーカスの高コスパレンズです。
運動会や動物の撮影にも大活躍するオートフォーカスの早さに加え、このお値段とは思えない精緻な描写で「望遠のLレンズ買えない人はしばらくコレでいいっしょ」なんて言われてる優秀なレンズです。
canonユーザーには胸を張ってオススメ出来る一本となっております。もう少し詳細は以下の記事に記載しています。
まとめ
今回は淡路島から出港する「うずしおクルーズ」をオススメのフォトスポットとしてご紹介しました。
陸上からは絶対に撮れない写真が撮影出来るので、非常に貴重な時間と言えます。
渦潮をガッツリ撮影したい場合は、期待値の高い時間帯をしっかり調べて乗船すると良いでしょう。
海上はかなり離れた被写体を撮影することになるシチュエーションが多いので、今回は全てEF70-300mm F4-5.6 IS II USMという望遠レンズでの作例をご紹介させて頂きました。
是非ご参考にして頂けますと幸いです。それでは!
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