透明感のある写真をレタッチで作る簡単3ステップレシピ【Lightroom】

レタッチ・加工

透明感のある写真が好きだ。ふんわりとした鮮やかさがありながら、主張しすぎず、優しく青白い光に包まれているような明るさを持った写真。

なんか最近よく見かけますよね。そういう写真を私は生み出したい。

透明感のある写真

透明感のある写真と言われてもピンとこない人もいるでしょう。まずは私が勝手にイメージしている「透明感のある写真」の作例をお伝えしておきます。

透明感ですね。私が勝手に思ってる透明感です。光は感じるけど涼し気な写真と言えばいいでしょうか、あまり語彙がないのでうまく説明できませんね。ニュアンスで察してください。

なかなか撮って出し(レタッチ無し)でこのような写真が生まれることはないので、レタッチで作るしかないです。

どうすればこんな感じにレタッチすることができるのか?考える前にまずは「透明感のある写真」の共通点を整理してみましょうか。

透明感のある写真の特徴

明るい

露出オーバー気味と言っても過言ではないほど明るいのが特徴的です。

時には白とびしているような作例も見かけますが、この雰囲気なら白とびも全然アリだと個人的には思ってます。

レタッチ時はとにかくちょっと思い切った位に明るくする必要がありそうです。

コントラスト低め

全体的に優しく光に包まれているような雰囲気を醸し出すため、光と影のコントラストはどのような作例でも低めですね。

コントラストを高めると強い光が射しているようなパキッとした仕上がりになるので、ふんわりとした作品にしたい場合はもっぱらコントラストは低めでいきましょう。

青白い

水の色、空の色をイメージさせる青白さがほのかにかかっているのが透明感のある写真のキーポイントです。

かと言って寒々とした写真(=色温度の低い写真)というわけでもありません。上手に青さを画面全体に与える必要があるかもしれませんね。

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透明感のある写真を作る

  • 明るく
  • コントラストは低く
  • ほのかに青白く

透明感のある写真にレタッチするのに必要な要素はなんとなく分かりました。

それじゃあ早速レタッチの方、いってみましょう。例の如くlightroomを使用します。例に挙げた1枚目の電車の写真の制作過程をお伝えします。

まずはレタッチ前をお見せしておきましょう。

実は元はこんな感じの写真でした。こいつに透明感を付与していきます。

明るくする

まずはベースを明るくしましょう。露光量を上げるだけです。思い切ったなって位でもわりとしっくりくる感じに着地したりします。

今回は空がもともと真っ白なので程々でいいかも。一旦この辺で止めておきましょうか。

だいぶ白飛びが発生していますが、現実の色合いを再現する趣旨のレタッチではないので目をつぶります。

ちょっと大胆めに明るくしてもよい。

コントラストを低くする

後述しますが、単純にコントラストのパラメーターを下げるのはオススメしません。

今回は「黒レベル」「白レベル」「シャドウ」「ハイライト」の4本のパラメーターを調整していい塩梅を探っていきましょう。

私の好みは漏斗型補正

あ、漏斗型補正ってのは今私が考えた言葉です。イキってすみません。以下、なぜこのような形に編集するのか一応のご説明です。

まず写真全体の暗い部分にあたる「シャドウ」の明るさをグッと引き上げて全体影を薄くします。

また、写真内の最も暗い部分である「黒レベル」が力強い影を描いてしまうことを防ぐため、こちらも連動して少しだけ引き上げます。

同様の発想で逆の処理も同様に行うと、自然に漏斗型(逆三角形)になります。

…私がやりがちなレタッチをご紹介してるだけなのでこれが最適解なのかは知りませんが、こうしておくとクリアで自然な感じにコントラストが落とせる…感じがします。

やり方はお好みで結構ですが、コントラストを落とす為には「暗い所を明るく」「明るいところを暗く」して、明暗の差を減らしてあげましょうね。

ハイライト・シャドウ・白レベル・黒レベルを調整して明暗の差を少なくする。

ちなみに、シンプルにパラメーターの「コントラスト」を落とすとどうなるのでしょう?

これ一本で済むならその方が楽ですもんね。実際にどうなるか見てみましょう。

ちょっとくすんだ印象になるんですよね。MAXまで振り切っても影の部分が押し上がりきらず、電車の車体が灰色を帯びてますね。

写真によってはしっくりくることもありますが、臨機応変に写真に合わせて明暗を調整したい場合、コントラスト一本ではやや心許ないかもしれません。

青白くする

最終工程と言っても良いでしょう。ここが肝なのかもしれません。全体に色味がかかると写真のイメージだいぶ変わりますからね。

あくまで私のやり方ですが、私の出した結論は「ハイライトにほんの少し青を乗せる」です。

ハイライトに色を乗せる、といういじり方をLightroomでしたこと無い方も多いかもしれません。あまり目立たないし、普段イマイチ使い道が分からないので。

下の方に移動してください。「明暗別色補正」という項目の中にコレがあります。

ハイライト部分・シャドウ部分それぞれに対し色相で色味を選び、彩度に応じてどの位色味を乗せるか調整することが出来ます。

青白い明るい光に包まれてる感じを演出したいので、ハイライトに青を乗せます。影にあたるシャドウは別にいいかな、って思ってます。

右上の色を示す四角の部分を押すとパレットから色相と彩度を任意で選択することが出来るので、スライドさせて仕上がりを見ながらいい場所を探ることがしやすいです。

さて、とは言えこれでは極端なので少し落ち着いたところに着地させます。ほんのり青い位がいいので。

最終的に彩度を5乗せるだけにしました。これで完成です。どうでしょう、透明感出てますかね…?

彩度は上げすぎないように。あくまでほんのり乗せる。

まとめ

以上、私流の、私的な、私の思う「透明感のある写真」のレタッチ方法でした。

もう少し青みが薄い方がいい、もう少し明るくしたい・・・等々、
それぞれ好みはあるかと思うのですが、あとは細かい調整の力加減によるものなので、同じようなレタッチをする際のやり方のベースとしては参考にして頂けるんじゃあないかと思います。

是非おためしあれ~それでは!

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