スローシャッターで何しよう?
風景を幻想的に写し取ったり、非現実的な仕上りにする技法として、スローシャッターというものがありますね。カメラを触らない人でも、
「車のライトをレーザービームみたいに撮るやつでしょ!」
「流れてる水を糸みたいに撮るやつでしょ!」
みたいな形でご存知だったりするのではないでしょうか。
実はスローシャッターと一口に言っても使われ方は様々、星・人・水・光・雲・・・被写体によって色んなアイデアがあるわけですが、その中でも今回は「スローシャッターで魚を撮ろう!」というお話です。
正直、あまりそこら中では見かけないマイナーな遊び方です。
今回撮った写真
ロケーション
- 魚がいる
- 暗すぎない
- 魚が肉眼でくっきり見える
- カメラが固定できる
順番に見ていきましょう。
①は当たり前ですね汗
今から魚撮ろうぜって言ってるわけですから。
②を入れた理由は暗すぎると今度はシャッタースピードが長くなりすぎたり、魚が見えにくくなって何を撮りたい写真だったのか分からなくなってしまうからです。
③は重要です。透き通った水の中に魚がいることは勿論、撮る魚自体の色も選びます。いくら魚がいても、濁った水の中に黒い魚が泳いでいる所をスローシャッターで撮っても、モヤモヤした影がうごめいてる謎の写真になる可能性が高いです。
④当たり前ですが、5秒間露光とかするので、手持ちで撮れるなんて間違っても思っちゃあいけません。三脚か、無ければ柵の柱やカバンの上など、とにかく被写体にレンズを向けてカメラをしっかり固定できればOK.
が適していると思います。
今回私がお手本写真を撮ったのは山梨県の忍野八海。
富士山からの雪解け水が湧いてくる、透明度が自慢の湧水池です。観光客が沢山いるので、撮影場所に立つまでに三脚を取り付けておき、1分程でサササッと撮って退散してきました。
あまり吟味は出来ませんが、今回の遊びにはこの上ないスポットです。続いて、実際の撮り方をご紹介していきましょう。
魚の軌跡写真の撮り方
NDフィルターが必要です
ではどうするのか?となった時に、今ほどチラッと書いた「NDフィルター」を使います。
レンズ保護フィルターのようにレンズの先に取り付けるもので、一言で言うと「レンズのサングラス」です。
これを付けるとレンズに入ってくる光が減衰するので、必然的にシャッタースピードが長くなります。まさに今回の様に、昼間にあえてシャッタースピードを遅くしたい、と言う時の為に存在する商品です。
昼間のスローシャッターも実に様々な遊び方があるので、持っていない方は是非一度試してみることをお勧めします。NDフィルターには遮光の強さに応じてND4/ND8/ND16…とラインナップがありますが、初めて買うならND16が使いやすいかと個人的には思います。
ちなみに、当ブログでは過去に滝をNDフィルターで撮ろうとして、見事NDフィルターを家に置いてきてしまった、という苦い経験もあります笑
カメラの撮影設定は?
折角なのでiso感度は最低の100にしておきましょう。iso感度は低いほど画質は良くなりますし、シャッタースピードも遅くなります。
あとはシャッタースピード優先にして、魚の動き具合・自分の撮りたい写真に応じて3秒・5秒・10秒・・・と色々試してみるといいですね。
ブレない為のちゃんとした撮り方
あと三脚は太い脚から出していくように。
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