最近SNSでよく見るようになった水晶玉(クリスタルボール)越しの写真。
抜群のオシャレ感を誇る作品作りの手法ですが、どうやって撮るのか?そもそも水晶玉はどこで手に入るの?クリスタル?水晶玉?ガラス玉?ビー玉??何て探せばいいの?サイズは??なんなんだこれは!!
・・・そういった疑問にお答えしたいと思います。
手元に水晶玉さえあれば誰でも簡単に撮ることができますよ!
水晶玉撮影の作例
例えばこれ、神戸ルミナリエに行ってきた時の写真です。以前ぼっちでルミナリエに行ってきた時の写真ですね。
今回はこの写真の撮り方・・・といってもさほど難しいことはないですが。どちらかというと水晶玉って、どこでどんなサイズのもの買えばいいの?っていう話です。
似た撮影手法に「宙玉(そらたま)」というものがありますが、あれは手が映り込まない、宙玉レンズというものを使用した撮影技法になります。今回は水晶玉を手にもって撮影する方法のご紹介です。
水晶玉を用意します
色んな水晶玉がある、悩む
今回「水晶玉」と呼んでいますが、SNSでは色々な呼ばれ方してるんですよね。
- 水晶玉
- ガラス玉
- ビー玉
- クリスタルボール
- レンズボール
私が使っているのは厳密には水晶玉ではありません。ガラス玉でもない。
ほんまもんの水晶玉は高いですし、中に不純物が一切入っていないものが無いので、今回使うのは正しくはアクリルボールです。
サイズは人により使用しているものは様々みたいですね。ビー玉サイズから手のひらサイズまでが妥当でしょう。ビー玉サイズなら、いっそそのままビー玉で結構です。
親指と人差し指でつまんで持てるサイズを越えてしまうと、余裕をもって持てないので写真映えしない可能性があります。
さて、そんないい感じのサイズ感の水晶玉(アクリルボール)、どこで買えばいいの!と思うでしょう。正直、「水晶玉」で検索すれば通販サイトが山ほど出てきます。
最近はこの手の写真の流行に乗じて、写真撮影用の水晶玉・水晶球・アクリルボール・クリスタルボール・レンズボール・ガラス玉などと言ったネーミングで沢山の商品が出品されています。安くで手に入るものも結構増えてきましたね。
ただ、少しだけ注意してください。激安商品のレビューでよく見かけるのが
- 気泡が入っていた
- 不純物が入っていた
- 最初から傷がついていた
- 少し曇っている部分がある
上記のような内容。お試しとしては良いかもしれませんが、あまり安すぎるとまさに安物買いの銭失いです。
あと、パワーストーン・開運などの名目で販売されているものはたまに異様に高いので当然無視しましょう。写真撮影する上ではマジカルパワーは不要です。
オススメはコンタクトジャグリング用ボール
そこで、私がオススメしているのはコンタクトジャグリング用の水晶玉です。
実は私、大学の頃ひょんなことから少しやっていたので、買わずとも既に持っていたのですが、コンタクトジャグリング用のボールはかなり出来が良いです。
ラインナップによってはステージ用に透明度を極限まで高めたものもあります。そして、価格がうさんくさくありません。どれも1000円~3000円程で購入できます。
商品によって呼称はまちまちですが、「オリジナルクリア」や「UVクリア」等と名のついている商品は特に透明度の高い仕上がりになっています。
写真用途だと結構細部を見ることが多いので、ケチらずに少し品質のよいものを購入しておくのも手ですね。
私が作例内で持っているこれでサイズは直径76mmです。手のポーズや角度によっては意識しないと優しく持てないので、もう少し小さくして軽量化をはかるのもアリかもしれない。
どこに売ってるのか…ですが、実店舗で探すのはおそらく大変です。そんなに売ってる場所は多くないので、おとなしくネットで購入するのがよいでしょう。
以下に参考のアマゾンリンクを貼っておきましょう。
水晶玉写真の撮り方
メインの被写体を選ぶ
水晶玉撮影では、メインの被写体は「水晶玉に閉じ込めたいもの」になります。
先ほども乗せたルミナリエの写真は、この光の壁1枚をまるごと水晶玉に閉じ込めようと画策しています。
ターゲットが決まったら、構図の検討に進みます。
背景との位置関係も重要
カメラ・水晶玉・被写体の位置関係によっても見映えが大きく変わります。
水晶玉の中に移したいメインの被写体に対し、背景をどのように映り込ませるかを考えながら撮るといいでしょう。
↑水晶玉の中に夕日をとじこめつつ、本物の夕日も背景に映り込ませたパターン。
↑本物の夕日を水晶玉で隠し、水晶玉の中でひっくり返った夕日を楽しむパターン
こんな感じで、水晶玉の中に映り込むものだけでなく、背景とどのような関係性を持たせるかによって印象が変わったりもします。
基本は水晶玉の中の被写体にフォーカスを
位置関係が決まったらピントを合わせます。このとき、基本的には水晶玉の中に写り混んでいる被写体にピントを合わせるようにしましょう。
↑これは水晶玉自体にフォーカスが当たってしまい、水晶玉内の被写体にピントが合わなかった例です。
主役である水晶玉内の被写体がねむたくなってしまい、いまいちパッとしない写真になってしまいました。
輪郭をハッキリさせつつ、中の風景にもピントを合わせたい場合は、少しだけ水晶玉をレンズから離して持ち、絞りを絞り込んでいくと撮りやすくなります。
水晶玉を主役にするのも良し
基本は水晶玉の中に映る被写体が主役になりますが、場合によっては水晶玉を主役にすることでおしゃれに映る場合もあります。
NG:水晶玉を持つ指に力が入るとダサい
水晶玉を持つ手が力んでしまうとダサいです。
ふんわりと、優しく持てるように気を付けましょう。手も写真の構成要素になるわけですから、気を抜いてはいけませんよ!
小ぶりな水晶玉・ビー玉もアリ
↑これもまずはお試しに遊んでみるのにいいかもしれませんね。小さくなってくると撮影時に指で水晶玉を隠しすぎないように注意する必要が出てきます。この点だけ意識していれば大丈夫かなと思います。
参考:宙玉レンズ
水晶玉やアクリルボール・クリスタルボールでの撮影と似たようなイメージの、ちょっと違った写真が撮れる方法が他にもあったりします。
それが最後にご紹介する宙玉レンズというグッズを使って撮影をする方法です。
水晶玉を使った撮影って、手が映り込みますよね。まあそれが味だったりするのですが、完全に手を写さず、水晶玉だけが浮かんだ状態で写真を撮ることが出来ます。そう、宙玉ならね。
文章で説明するよりも実際に作例を見ちゃった方が早いでしょう。以下、pinterestの達人たちから引用させて頂きました。
いかがでしょうか。めちゃめちゃ幻想的でしょう。ところでこれ、どうやって撮ってるんでしょうか?
クリスタルボールを放り投げて、宙に浮かんでいる時にシャッターを切っているのか?見えない糸で吊るしているのか?後から編集で手を消しているのか??
ノンノン、前述の宙玉レンズというものを使用します。
レンズフードにガラス板がはめ込まれていて、そこにビー玉がぶっ刺さってるような、何とも言葉で説明しがたい撮影グッズがあります。
こちらも百聞は一見にしかず。アマゾンでも購入できるのでリンクを貼っておきましょう。
これをレンズの先に取り付けるという何とも力技で撮っています。さて、フィルターのような形でレンズの先に取り付けることになるので、レンズの径が合わないと取り付けられないので注意が必要です。
レンズの方が小さいのであれば、フィルターアダプターを購入して取り付けられるサイズに調整をしましょうね。そんな高いものではないので、こちらもリンクを貼っておきます。
まとめ
- 水晶玉はアクリルボールがオススメ!
- 背景との位置関係・構図を意識する。
- 主役にフォーカスする。
- 手も要素の一つなので、しっかりポーズをとる。
- ちっちゃいガラス玉なんかも少し違ってかわええ!
- 宙玉レンズを使えば水晶玉が空に浮いているような写真も撮れちゃう。
そんなにお金をかけずに、面白い撮り方のバリエーションが一つ増えるので、ちょっとしたネタとして、十分に買いだと思います。
また、アヤシイ水晶玉を高値で買うなら、コンタクトジャグリングのボールを買うことをオススメします。数あるジャグリング種目の中でもコンタクトジャグリングというのは特に見映えを気にする種目なので、それに使われるものとあれば品質は保証出来ます。
撮り方は特別な設定・技術は必要ありません。持ってさえいれば誰でも楽しめる遊び方のひとつだと思います。
また、今回作例に挙げたイルミネーションや夕日に限らず、昼間の風景をバックに撮っても面白い写真に仕上がります。
それでは。
コメント